「妊娠は病気じゃない」の本当の意味。

昨日の続き。

>>自分の存在意義がわからなくなった。

 

自分の存在意義って?と思い悩んで涙が止まらなくなり、

そのまま寝たものの朝起きても涙が出て、

職場の先輩から「大丈夫?無理しないでね」と連絡を頂いてまた涙が出て、

職場に向かう途中も涙が出て、

職場に着いて「ほんとに大丈夫?しんどそうやで」と言われてまた涙が出て、

その日は本当に、ずっと泣いてました。

でも仕事が接客なので、来る人来る人に「こんにちは~」って言ってたら、

不思議と気分も少し晴れてきて。

 

やっぱり1人で家にとじこもるのって良くないなぁ、とは思いました。

人と話して、無理やりにでも笑って、声を出す、

これだけで少し気分が上向きになるんだな、と改めて思いました。

 

 

その時に、職場の先輩(出産経験済み)に言われたのが、

 

「妊娠は病気じゃないからね」

 

です。

よく聞く言葉ですよね。

 

あぁ、やっぱそうだよな…と思いました。

やっぱり私が甘えてるからダメなんだな、とも思いました。

 

でも、先輩が続けた言葉はこうでした。

 

 

「妊娠は病気じゃないから、自分ではどうしようもない。

 休んだら治るとか、体調管理ができてないとかそういう問題じゃない。

 自分ではどうしようもないのが妊娠だから。

 だから、無理したらあかんねんで」

 

 

なんというか、目から鱗が落ちるってこういうことなのかな、と思いました。

 

 

よく世間で使われる「妊娠は病気じゃない」っていうのは、

 

病気じゃないんだから甘えるな、

病気じゃないんだから休むな、

病気じゃないんだからちゃんとしろ、

 

ってことだと思ってたし、多分そういう意味で使ってる人もたくさんいて。

 

でも「妊娠は病気じゃない」の本当の意味って、

 

 

病気じゃないから自分の力ではどうしようもない、

ってことなんですよね。

 

自分の力でどうしようもないことを、「甘えてる」とか「休むな」とか言うのがそもそもおかしい話で。

 

 

うまく説明できないんですけど、本当に救われたし、感動したんです。

 

そうか、私、病気じゃないんだ、って。

今までとは違うんだ、って。

 

ずっと私は病気で働けなかったり、病気で仕事を休んだりして、その度に罪悪感を抱いて、何でもっとちゃんとできないんだろう、と思い続けてきた人生でした。

 

でも、今回はそうじゃない。

自分の体調管理とか、自分の気の持ちようとか、そういうことで人に迷惑を掛けているわけじゃない。

 

1人の人間を今、このお腹で育てている、

それがどれだけすごいことか、きっと私の周りの人は知っている。

 

だからこそ気を遣って、「無理しないで」と言ってくれて、

私の子どもを、一緒に育ててくれようとしている。

 

 

もう1人の先輩にも、「何でこんなに私何もできないんだろう…」とこぼすと、

「子どもが1人お腹で育ってんねんから当たり前やん!」と言われました。

 

家事ができない、仕事にも行けない、

それを、「できなくて当たり前」と言ってくれました。

 

夫もそうです。

 

結局その日はお昼までで帰らせてもらったんですが、そのことを夫に報告すると、

 

「上出来」

 

と言われました。

 

「今日は1日中泣いてばっかりで、あかんね」

 

と私が言うと、

 

「泣くのはかまへん。ふさぎこまないように頑張ろう。ちょっとずつでもいいから前向いて。無理な時は無理でいいから」

 

と言われました。

 

 

私は本当に、周りの人間に恵まれていると思います。

 

職場にも夫にもこんな風に言ってもらえず、理解されないでがんばっている妊婦の方々も世の中にはたくさんいらっしゃると思います。

だからこそ私は、今周りの人がこうやって言ってくれるこの環境を当たり前と思わずに、

ちゃんと周りに感謝の気持ちを忘れずに、

お腹の子どもを育てていきたいと思っています。

 

 

終始うまく言葉にできなくて、伝わったかどうかわからないんですが、

つわりがひどいとか、マタニティブルーとかうつとかで悩んでいる妊婦の方がいらっしゃったら、

 

 

「妊娠は病気じゃない。だからどうしようもないんだ」

 

と言い聞かせて、がんばってみてください。

 

全国の妊婦さんが、少しでも心穏やかに時を過ごせますように。

 

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